8月5日 西村屋 ホテル招月庭・研修1日目
とうとう始まるCEプログラム。その前夜、約1時間で最初のブログを書き終え、深夜1時にベッドへ向かう。滞在する部屋は洋室で、テレビ・冷蔵庫・トイレがついている。ビジネスホテルのシングルルームみたいだ。お風呂はない。普段はバスツアーの添乗員などが使っているという。スーツケースを広げると、足の踏み場もなくなるほど、こじんまりとしているが、快適な部屋だ。 前回の文章に“緊張”“不安”という文字を多く書いたため、またまた怖くなってしまった。寝られるか心配だったが、緊張で疲れていたようで、朝6時半までグッスリ眠れた。
今日から2日間は「西村屋 ホテル招月庭」にて研修。実際に働くための準備期間だ。「今日は何をするのかな」とドキドキ。メンバーの顔を見て、心を落ち着かせる。
初日は、人事担当の方から「城崎温泉」「西村屋」について、その歴史や変遷など基本的なことを学ぶ。
ホテル招月庭は、7階建・全98室。洋間の客室が多く、レストランやプールがあるなど、近代的なホテルだ。ペット連れのお客様も泊まれるように、ペットのための宿泊施設もある。
それとは逆に、本館は歴史ある木造建築だ。創業は19世紀半ばの江戸安政期で、3階建・全34室。純日本旅館で、格調高く、趣のある風情が感じられる。別棟の「平田館」は、1960年に数寄屋建築の巨匠・平田雅哉氏によって建てられ、現在、登録有形文化財に指定されている。
もちろん、事前学習で知識や情報を調べ、発表などでメンバーたちと情報共有していた。しかし実際に見て、お話を聞かせていただくと、「街全体が旅館」「人と温泉が共存共栄」など、温泉・街・人が密接にかかわる地域なんだと実感。
最後に、研修担当者から「明日、さっそく客室の部屋番号や位置、施設の名称をテストします」の一言。
(テスト?!)
確かに働くためには欠かせない、土台となる知識だ。早く覚えないと、今後業務に支障をきたすことになる。
(これが、「働く」ということなんだ)
親しい人たちに囲まれた大学生活とは違い、仕事の世界はシビアだ。必死になって、テスト勉強を頑張ろう。
自室で今日の復習しようと思ったが、明日のテスト勉強に手を焼く。昨晩は、隣室からみんなの楽しい声が聞こえたはずなのに、今日はやけに静かだ。「みんなも必死になってテスト勉強をしてるな」。そう思った私は、焦りを感じながら、暗記に取り組む。
23時半就寝。明日は早起きして最終チェックをしよう。